9.「痛い方が効く」と思っている
痛い人の習慣
9.「痛い方が効く」と思っている
氾濫する健康情報とセルフケアの仕方
「痛いとこまでやった方が、効く気がする」
と思って、ただでさえ負担のかかっている体にムチを打っている方が非常に多いです。
セルフケアや体操、トレーニング、リハビリは、どんなものでも、どんな時でも「痛くない範囲」だけでやってください。
やっている時に痛いのはもちろんダメです。やったあとに痛くなるのもいけません。痛みが出るようなことをしてしまうと、却って緊張して、体のバランスを壊してしまうことが多々あります。
「腰が痛いのは、筋肉がないからだ!」
と、痛いのにトレーニングをして、余計痛める、これは多いケースです。
「筋肉があれば痛めない」のでしたら、毎日もの凄い筋トレをしているトップアスリートが体を痛めることはないはずです。筋肉モリモリのボディビルダーにも腰痛の人は沢山います。大切なのは筋肉量ではなく、使い方とバランスです。
右膝が痛いAさんは、病院で老化と言われ、「筋肉が衰えてしまっているので鍛えたい」と言いました。
おかしいと思いませんか?
老化で右膝が痛いと言ったのです。Aさんの右膝と左膝は同じ年齢のはずです。
このような状態で、痛みをこらえながらトレーニングやリハビリで鍛えてしまうと、却って左右の差を大きくしてしまい痛みが増す原因にもなります。
セルフケア、体操、トレーニングは痛みのない範囲で行う
くどいくらい繰り返しになりますが、痛みは警報なのです。それ以上やってはいけない、という体からのメッセージなのです。体のメッセージに忠実に耳を傾けてあげて下さい。
みなさん判っていても、「痛いとこまでやってしまう」方がとても多いので、声を大にして言います。増してや、自己流やテレビで見た方法、本で読んだ方法は、よほど効果を実感できなければ、極力やらない方が無難です。
これまでも、ビリーズブーとキャンプやコアリズム、ホットヨガ、フラダンスなど、テレビや雑誌で流行ると、当店に駆け込んでこられる方が急に増えます。これらの体操が良い悪いということではありません。そのやり方や強度が「今のあなたにとって適正でない」可能性があるということだけなのです。
もちろん、どんな運動や体操も正しくできれば、効果はあるはずです。動き過ぎで回復が遅れてしまったり、症状に対して負担をかけ過ぎてしまってはいけません。痛くない動きを体、脳にインプットすることで、他の動きができるようになっていきます。
とにかく、痛くない、痛くならない範囲で痛くない動きだけでやってください。
また、健康法やダイエットなど私たちがアドバイスしたセルフケア以外のことをされている場合はカウンセリングの際に必ずお伝え下さい。
セルフケアや体操、トレーニング、リハビリは、どんなものでも、どんな時でも「痛くない範囲」だけでやってください。
痛みの原因が「筋力が足りない」「老化」はウソが多いです。
ボディビルダーも腰痛になります。
左右どちらかが痛いのは使い方とバランスの悪さが原因です。
流行の健康法やダイエットは、自己流でやってはいけません
正しく理解し、指導を受けることが大切です。